砂型鋳造製品の特徴
当社は、自硬性鋳型を用い、1kg前後の小物部品から約250kgの大型鋳物まで作成しています。
特に工業機械分野における複雑な高強度鋳物を得意分野とし、熱処理工程も社内で対応しています。
この為、安定した品質の製品を作り出すことが出来ます。
また、精密加工の可能な工場も備えており、鋳物だけでなく機械加工までの一括生産が可能です。
砂型鋳造製法
当社の砂型鋳造部門では、数ある砂型鋳造製法の中でも、有機自硬性鋳造法を採用しています。
有機自硬性鋳造法とは、粘結剤に有機合成樹脂(フラン樹脂)を使用し、硬化剤との化学反応により砂型を硬化させます。
無機自硬性鋳造法に比べて、型ばらしの時に崩壊性がよく、砂の流動性もよいのが特徴です。
但し、硬化の進行が早いので、砂の混練や型込めなどの時間管理に経験が必要となります。
構造を詳しく見る
砂型鋳造製法では木型と呼ばれる原型を砂で象って砂型を製作し、溶湯を流し込んで鋳物を製作します。
砂型は製品の形状によりいくつにも分割して製作しますが、以下の例では真ん中に空洞のある牛乳ビンのような形状の鋳物の製作例をご紹介します。
空洞のある鋳物を作る場合、3分割で砂型を製作します。まず下半分の木型を定盤に置き型枠で囲い、周囲に砂を込めます。
下木型を取り出し、上下をひっくり返すと下半分の砂型になります。
同様に上半分の砂型を製作します。上側には溶湯の注ぎ口、ガス抜き穴を開けるための棒が差し込まれます。
次に中子(なかご)と言われる中空部分になる砂型を製作します。牛乳ビンの内側の形状になります。
上砂型、下砂型、中子砂型の3つの砂型を組み合せて1つの砂型にします。
湯口から溶湯と呼ばれる溶解したアルミ合金を流し込みます。
周りの砂型を壊し、製品を取り出します。製品から湯口などの不要な部分を切り取り、整形して出来上がりです。
主に砂型鋳造製法が用いられている分野
- ロボット部品
- 一般機械、電力部品など
取り扱い素材
AC4C / AC3A /AC7A / 他
製品紹介
ロボットアーム
高さ230×幅3118×奥行682(単位:mm)
重量:268kg
大型容器
高さ1000×直径800(単位:mm)
重量:150kg